新型コロナウイルスの影響で1年延期となった「第15回北陸道路舗装会議」は、令和4年5月31日(火)と6月1日(水)の両日、新潟市のANAクラウンプラザホテル新潟で約800名の参加を頂き開催されました。
本会議は、『積雪寒冷地における舗装技術の研鑽と向上』を目的とし、技術者交流の場として、産・官・学が一体となって取り組む舗装会議です。主催は官民10機関で構成する「北陸道路舗装会議実行委員会」で、昭和54年から3年に1回開催してきており、今回で15回目となりました。
■開会式
開会式では、主催者を代表して「北陸道路舗装会議実行委員会」委員長を務める(一社)日本道路建設業協会北陸支部の海野支部長が開会挨拶を述べ、来賓の国土交通省 𠮷岡幹夫技監、北陸地方整備局 岡村次郎局長、新潟県 花角英世知事より祝辞を賜りました。
■記念講演
記念講演は、元タカラ物流システム株式会社 代表取締役社長・会長 大谷將夫氏より、「働き方改革を成功させる意識改革と業務改革」と題した記念講演が行われました。
■口頭報文発表
口頭報文発表は、課題8テーマについて68編の応募があり、4会場に分かれて発表がなされました。また、「舗装の点検・維持修繕」と「ICT舗装」に関する舗装技術の2テーマについて「討議セッション」を設け、活発な意見交換が行われました。
■ポスターセッション発表
ポスターセッション発表には、13編の応募があり、質疑応答の時間帯を設定し、ポスターやパンフレットなどを用いて発表者と聴講者による討議が行われ、土木系高校の生徒も参加しました。
■パネルディスカッション
パネルディスカッションは、「持続可能な社会へ向けた舗装業界のこれから~働き方改革、生産性向上、人材育成の現状と課題~」をテーマに、コーディネーターに石川工業高等専門学校の西澤辰男名誉教授をお迎えし、北陸地方整備局、ワーク・ライフバランスコンサルタント、(一社)日本道路建設業協会、建設業者の方々4名のパネリストが、それぞれの立場から「北陸の舗装業界におけるワーク・ライフ・バランスの現状や課題等」について討議が行われました。
内容は、働き方改革、DX、SDGsなどの取組みや進捗状況等が紹介されました。舗装の社会における役割を理解し、仕事に誇りを持つことが重要であるなどの意見がありました。
最後に、夢のある業界として発展していくためにも、産官学が協力して、働く環境の改善、DX推進、人材育成等の必要があるとまとめられました。
本パネルディスカッションには、新潟県内の土木系高校2校の生徒約80名が参加され、将来の建設業界を担う皆さんにも分かり易く、かつ気持ちがこもった討議が展開されました。
■閉会式
閉会式では、「北陸道路舗装会議実行委員会」の実行副委員長を務める北陸地方整備局 森若峰存道路部長より、会議の総括報告がなされ、最後に同実行副委員長(一社)日本道路建設業協会 北川隆明理事の閉会挨拶で無事閉会となりました。