第16回北陸道路舗装会議開催(速報)

 全国各地より多くの皆様にご参加頂いた「第16回北陸道路舗装会議」が令和7年6月2日(月)、3日(火)の両日において、新潟市中央区のANAクラウンプラザホテル新潟で盛大に開催されました。会議には約730名がご来場されました。本会議は、『積雪寒冷地における舗装技術の研鑽と向上』を目的とし、技術者交流の場として、産・官・学が一体となって取り組む舗装会議です。主催は官民10機関で構成する「北陸道路舗装会議実行委員会」で、昭和54年から3年に1回開催してきており、今回で16回目を迎えることができました。

 開会式では、主催者を代表して「北陸道路舗装会議実行委員会」委員長を務める(一社)日本道路建設業協会北陸支部の海野支部長が開会挨拶を述べ、来賓の国土交通省 𠮷岡幹夫事務次官、北陸地方整備局 髙松諭局長、新潟県 花角英世知事より祝辞を賜りました。

≪開会挨拶≫ 海野実行委員長
≪来賓祝辞≫ 国土交通省 𠮷岡幹夫事務次官
≪来賓祝辞≫ 北陸地方整備局 髙松諭局長
≪来賓祝辞≫ 新潟県 花角英世知事 (代読 鈴木副知事)

 初日には、北海道科学大学 工学部都市環境学科 亀山修一教授より、「舗装の技術革新は積雪寒冷地から」と題した記念講演が行われました。

≪記念講演≫ 「舗装の技術革新は積雪寒冷地から」
≪記念講演≫亀山修一教授

口頭報文発表は、9つの課題74編の応募があり、4会場に分かれて発表がなされました。また、「i-Constructionに関する舗装技術」と「環境改善、景観保全、安全に関する舗装技術」の2課題について「討議セッション」を設け、活発な意見交換が行われました。

≪口頭報文発表(討議セッション)≫
≪口頭報文発表≫

 ポスターセッション発表には15編の応募があり、質疑応答の時間帯を設定し、ポスターやパンフレットなどを用いて発表者と聴講者による討議が行われ、土木系高校の生徒も参加しました。

≪ポスターセッション発表会場≫
≪ポスターセッション発表≫ 高校生への説明

 パネルディスカッションは、「道路舗装技術の未来に向けて~魅力ある北陸の地域づくり~」をテーマに、コーディネーターに新潟工科大学の大川秀雄前学長をお迎えし、北陸地方整備局、コマツカスタマーサポート(株)東京関越カンパニー新潟事業所、東亜道路工業(株)技術研究所、(一社)日本道路建設業協会の方々4名のパネリストが、それぞれの立場から積雪寒冷地の北陸に根差した地域づくりへ専門的な視点から意見を述べ、活発な討議が行われました。
 内容は、能登半島地震における取組や、働き方改革や人材育成とi-Constructionによる生産性向上、表面処理材料の新たな取り組みや予防保全の重要性などが紹介され、先人が築いた歴史と精神を受け継ぎながらも、新たな時代へ対応していくためにDX技術、効率的な維持管理など新技術の利活用について意見交換がなされました。一方でコーディネーターからは伊勢神宮の式年遷宮を例えに技術の伝承についても貴重な意見が述べられました。また、本パネルディスカッションには、新潟県内の土木系高校である新潟県立新潟工業高校の生徒33名が参加され、将来の建設業界を担う皆さんにも分かり易く、討議が展開されました。

≪パネルディスカッション≫
≪パネルディスカッション≫ 高校生の聴講

 閉会式では、「北陸道路舗装会議実行委員会」の実行副委員長を務める北陸地方整備局 竹林秀基道路部長より、会議の総括報告がなされ、最後に同実行副委員長(一社)日本道路建設業協会 北川隆明理事の閉会挨拶で無事閉会となりました。

≪閉会式・総括報告≫ 竹林実行副委員長
≪閉会式・閉会挨拶≫ 北川実行副委員長

第16回北陸道路舗装会議 2025年6月2日ー6月3日開催しました。